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ザオ陸

20070824Fri

漫画家にとって右と左

らき☆すたで、なぜ左利きが多いのか?というのはさておき、利き腕に関して印象深い漫画家としては北道正幸先生。

現在アフタヌーンで「プ~ねこ」を連載されていますが、作品の特徴としては不条理・ナンセンスギャグ漫画なのものの、それが際立つように高い画力で日常の描写を丁寧に描かれているのが印象的な作風なんですが、変わっているのが劇中で出てくるキャラの利き手がよく替わること。

左利きがやたらと多い、らき☆すたよりもある意味 変わった漫画かもしれませんね。


具体的には「ぽちょむきん」3巻の表紙で

ぽちょむきん (3)

ぽちょむきん (3)

ボーリングの体勢をしているのが、この漫画の主人公で双子の1人、メガネっ娘の漆崎マドカ。表紙を見る通り、ボーリングは左手で持っています。

それじゃあ左利きなの?と思いきや、その3巻12ページで

右手で箸を持ってます

同じく3巻120ページでも右手


それなら、ボールを投げるときには左で、箸は右手で使うのか?……というわけでもなく

同巻109ページでは左手で箸を使ってる……どっちだ。


もう一つ分かりやすい例がこちら。3巻の120ページ。

マドカと同じく主人公の双子の姉、漆崎ハルカの箸を持つ手に注目。始めの2コマでは右手で箸を持っていますが、

下のコマでは左手に箸を持っています。


と、こんな感じで、うっかり間違えた、というレベルじゃなく、何度も利き手を入れ替えているわけです。まだ「間違えて指を6本描いてしまった」といったミスなら理解できるものの、持ち手を変えるというのは、描く際に意識しないはずはないので、意図的なものだと考えられます。

その証拠として「ぽちょむきん」以前の、連載漫画「スカタン天国」「スカタン野郎」でも同じように場面によって利き手が変わるという演出が見られました。ただ現在連載中の「プ~ねこ」はネコがメインの漫画なので、ちょっと同様の例が見付け難いですが

プ~ねこ2巻11ページから

と、ハサミを左手で、箸は右手と利き手が変わっています。


これがどういう意図があって、利き手を入れ替えているのかははっきり分かりませんけれども、……おそらくですが、右左の両方の手を使うことでコマ割にマッチする構図を自由に作れる、というメリットはありそうですね。

もちろんキャラの整合性を深く求めるなら、利き手を統一した方がいいのでしょう。ただ、見やすさや収まりの良さを追求していった結果、このような変わった手法になったのかな?と思ったり。


参考リンク

ちなみに北道先生自身は右利きのようです

以前に書いた記事

ぽちょむきん 1 (アフタヌーンKC)

ぽちょむきん 1 (アフタヌーンKC)

プ~ねこ (アフタヌーンKC)

プ~ねこ (アフタヌーンKC)

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