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ザオ陸

20070720Fri

魔王は勇者の育成ゲームを楽しんでいる説

ドラクエ1の魔王ポジションである竜王のセリフが分りやすいのですが、勇者と対峙したときに

「もしわしの味方になれば世界の半分をやろう。どうじゃ?わしの味方になるか?」

と問うわけです。

ここで同意すれば、その心の隙から魂を奪われ竜王の配下になってしまいます。このとき、竜王は最大の敵を葬り去っただけなく、同時に自らの居城に辿り着くまでの力量を持った部下を手に入れることになります。

竜王からすればこれ以上ない満足のいく結果ですから、おそらく竜王は始めからこのようにするためだけに、勇者を育成していただろうと推測できます。


そう考えれば、ドラクエ1にあるいくつかの疑問も氷解します。

  • なぜ竜王の城から目と鼻の先にあるラダトーム城が襲われないのか
  • なぜ勇者がたった1人なのに、モンスターも1匹で戦うのか
  • なぜラダトーム城付近のモンスターは弱く、竜王の城に近づくごとに強くなるのか
  • なぜ洞窟などに便利なアイテムが奪われることなく残っているのか

これらは全て、竜王が図った計画の一環で、ラダトーム城もろとも殲滅はいつでも可能であるが、優秀な部下を育てるために敢えて稚拙な侵略を装っています。そして未熟な勇者をあっさり殺してしまえば元も子もないので、産湯につけるように段階を踏んで適切なモンスターを配置している、と考えればつじつまがあうわけです。

おそらくは、竜王の城で現れた「しにがみのきし」などは、その昔に竜王に挑んだかつての「勇者」であったかもしれません。また、よしんば勇者がその旅の途中で果てたとしても、「しりょうのきし」として操ることすら可能だったでしょう。



竜王にとって見れば、自軍に多少の犠牲があったとしても、優秀な部下が増えることには大きなメリットがあったでしょうし、またほぼ永遠の寿命をもっている彼であれば、全てを制圧しきって誰も抵抗できない世界では軍の意味がなくなり、組織を維持できないとも考えていたのかもしれません。

または組織のナンバー2(ダースドラゴン辺り)からの謀反も怖れていた可能性もあります。しかし、仮想とは言え明確な敵である「勇者」が存在すれば、配下たちをまとめあげるいい口実になったでしょうし、裏切りそうな疑いのある部下を差し向けてあわよくば討ち滅ぼすこともできたでしょう*1


そうしたことを繰り返した結果、いくつかの「勇者」をそのまま召し抱えることには成功したのだと思いますが、唯一 ロトの血を引く勇者にはその力量を見誤り、滅ぼされてしまったのだ、と考えることが出来ます。


これは私たちに置き換えてみれば、ロボットの開発を続けていった結果、いつしか知性のある機械生命体を生み出し、彼らに駆逐されてしまうことと同じ状況でしょう。

私たちが、今の時点で ASIMO のコミカルな動きを笑っているように、竜王も決してたかが人間ごときに遅れをとることは有り得ないと思ってこの計画を始めたに違いありません。

http://video.google.com/videoplay?docid=-6947118853654187245

*1:ローラ姫を奪還するときに現れたドラゴンはそれであったかもしれません

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