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Twitter::TheLastWill::archive::11

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これは http://twitter.com/TheLastWillTwitterでの投稿を再構成したものです。@TheLastWillについては Twitter::TheLastWill で説明しています。

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  1. 現代科学の発達したこのご時世で、魔法瓶が売れている。お湯は熱く、水は冷たく保つ。表向き真空を作って断熱されている、との説明書きがあるが、誰もが本当は魔法の力によるものだと信じている。最近小学生が魔法瓶を持ち歩いているのは、不審者対策の魔法が仕込まれている為だろう #twnovel
  2. 「炬燵の存在は蜜柑によって完成する。画竜点睛の故事の通り炬燵の足を組み立て敷布を下に敷き、掛け布団を掛け豆炭を備えた炬燵に蜜柑を添えれば動き出すのは道理だ。かつて冬季には野原を駆け回る炬燵が数多く見られた。現在は電気炬燵に取って代わられた為そうした事例は少ない」 #twnovel
  3. 「炬燵の光が赤いのは赤方偏移している為であり、夜空に浮かぶ星もかつて炬燵であったものだ。今日も目にも止まらぬ速さで雪を照らしながら飛び立ってゆく。付近一帯を火の海に変え、焼け野原に蜜柑がいくつか残るばかり。人々はこの風物詩を楽しむと、新しい年を迎える準備を行う」 #twnovel
  4. 「炬燵とは木材が『木』、熱源が『火』、布団が『土』、電流が『金』をそれぞれ司り、最後に冷凍蜜柑の『水』を添えることで陰陽五行を備えた布陣が完成される。そのため古来より、風邪など流行り病の盛んな冬季に破魔の役割で用いられる。猫が好むのもそれを理解しているのだろう」 #twnovel
  5. 一面の花畑に駆け寄る観光客を義足の音が呼び止めた「危ない!そこらは地雷が埋まってるンだ」男は不自由な脚を見せながら忠告した。危険を逃れた驚きと同情からか御礼を手渡し、足早に去っていく彼らを見送ると、義足を投げ出し曲げた足を伸ばし、男は美しい花々を眺めて目を細めた #twnovel
  6. 目の前で電柱をへし折ったダンプを見て全身に汗が噴き出た。壊れたクラクションの音が周囲に鳴り響く。背後でへたりこんだ少女に目を向けると呆然としてるようだ。無理もない。私の予知能力で事故は未然に防がれたが、しかしこれで暴走ダンプが4度目。彼女の能力にはさすがに呆れる #twnovel
  7. 「胸を貸します」この日も看板を掲げて客を待つ。求めに応じて稽古をつけたり、恋人と別れた女性がわんわんと泣くのをただ見守ることもある。まぁそんな胸を弾ませることは滅多になく、貸した胸が帰って来ず胸を痛めたりもする。その後なんとか無事に帰って来て、胸を撫で下ろしたが #twnovel
  8. 少し肌寒さを感じる分、澄んだ空に浮かんだ満月は静かな輝きを湛え、見る者の影を黒々と鮮やかに地上に描く。僕は思わずこの光景に胸を焦がれてしまった。慌てて家に帰り胸に火傷の薬を塗りながらニュースを見ると、各地で焼死体が相次いでいるという。中秋の名月となれば無理もない #twnovel
  9. 改札を抜けるとそこは雪国だった。ホームにたどり着くと異国で、電車のドアが開くと英国だった。席に座り現国の教科書を片手に故国のこと……傾国の美女に魅了された島国……を考え憂国してると出国の準備が整い発車した。そして諸国を巡った列車がトンネルを抜けるそこは天国だった #twnovel
  10. 「昔バレー部の練習を見かけてね。サーブを打つ瞬間を背後から見てたら、白いボールがちょうど真っ直ぐに飛んで放物線を描いて小さくなっていく動きにね、感動したんだ。あの場面が忘れられないんだ」(彗星にロケットを設置して、オールトの雲から地球に落としたテロリストの供述) #twnovel
  11. #twnovel オフ会は即興で小説を披露する段になっていたが、一人が急に踊り始め他の参加者は目を丸くした「私は神に祈祷してトランス状態にならないと書けないンです」やれやれ変わった人もいたものだ。私は気にせずやらせてもらおう「コックリさんコックリさん……」 #twnoveloff
  12. #twnovel 平安の世、貴族たちは満月を眺めながら団子とそして鍋を肴に酒宴を開いて、歌を競いあった。鍋にはタラやシメジ、ナメコなどの他に麩が入っており、その事から「お麩会」と呼ばれていた。今日でもその風習は残り、中秋の名月の下で互いに小説を披露している #twnoveloff
  13. 体は酷く重く出血の為か意識も薄い、ここで最期か。僕は彼女を見上げた「止めを差さないのか?兄の仇討ちだろ」「…ぜ」「?」「何故あの時、初めて会った時魔物から私を助けたのですか」「…悪ぃな、顔を知らなかったンだ。命の恩人でも仇には違いないさ。ありゃノーカンでいいよ」 #twnovel
  14. 「先生っ!赤ちゃんは、お腹の子は大丈夫なんですか!」「……落ちついて聴いて下さい。最初から子供なんていなかったんですよ」「え」「想像妊娠という言葉をご存知ですか?」「そんなっ!確かにあの子は私のお腹を蹴ったのに」「…それは貴方の想像です」と冷酷に想像医師が告げた #twnovel
  15. 満月が揺れている。空と真っ黒な水面「ねぇ学校のプールに潜りこんで月見しない?」彼女の提案で、僕らは金網を乗り越えて不法侵入した。ドキドキと興奮した身体に水の冷たさが心地いい「ね、キレイでしょ?」白く照らされた笑顔が隣りで眩しく輝く「うん、キレイだ」僕はそう呟いた #twnovel
  16. 蜂が唸りをあげて彼の周りを飛んでいる。肉食系男子の甘い呟きには養蜂家も注目しており、彼の周辺は白い防護服を着た男達が後を絶たない。彼は婚活女子との営みで蜜を得て、彼女も彼自身も満足する。そして養蜂家はその蜜を手に入れ満足する、三者両得だ。今日も蜂は鼻から飛び立つ #twnovel
  17. 東北の寒村で目立った産業も無い現状を鑑み、首長の取った政策は誘致だった。まさに首をかけた判断だっただろう、賛否両論激しく住民運動も起きたが精霊指定都市となった現在では世界各国から観光客も訪れ、誰もが誇らしげだ。村長も首が3つほど増え、異形の民たちが村を支えている #twnovel
  18. 同僚の頭が割れた。普段から偏頭痛持ちで、度々不調を訴えていたがついに限度が来たようだ。当然周囲も心配したが本人はいたって平気そうでむしろ快調らしい。確かにこんなご機嫌な彼を見たのは初めてだ。だが退社時刻になる頃に雛鳥が生まれた。今では彼よりも随分熱心に働いている #twnovel
  19. 視界は灰色の振幅で満ちている。よく見ると白と黒の粒子が分布し、波によって動いていた。私には肉体が無く泡でしかない。全てが緩やかに回転を続け、静かに鼓動を続ける中心に降りてゆく。手を伸ばせば触れる距離だがそれ以上いくら待っても近寄ることができず、ただ怯え続けていた #twnovel
  20. 休日だと言うのに、上司の引越しを手伝うことほど憂鬱なものは無い。やれやれ、溜息混じりに引越し先の部屋に荷物を並べると妙な気配が。"何か"がいる。しかし当の本人には気づいていないようだし、ケータイも国産品だ……なら黙っていよう。エアタグに「自殺なう」とあることなど #twnovel

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