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Twitter::TheLastWill::archive::10

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これは http://twitter.com/TheLastWillTwitterでの投稿を再構成したものです。@TheLastWillについては Twitter::TheLastWill で説明しています。

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  1. 人類は古くから品種改良や開発を行ってきた。バナナの原種は種が大きく食べ難かったし、柿もそもそも渋柿しかなかった。そして食べ難いから種無しブドウは開発されたのだろう。ところで最近は素直で大人しい草食系男子が増えているらしい、腹黒で反抗心が高いと食べ難いから品種改良を行ったのだろうね
  2. 出る杭は打たれる。無論その杭は出ているので打たれている。ただあまりに出ているので、遠く中国大陸から目視できるほどだった。巨大なハンマーで打つと杭は地中深く深く穿たれたため、関東地方に大地震を起こしてしまう。しかしそれでも出る杭を打つのは誰にもやめることができない #twnovel
  3. 往来に耳だけが浮いている。身体に般若心経を書かれた芳一は姿を見ることが出来なかった。あれも恐らく芳一の一族なのだろう。耳の次は右腕だけが、そして左脚がひょっこりひょっこりやってきてそれから腹、胸、左腕、右脚と続いた、しかしいつまで待っても首がやってくる気配はない #twnovel
  4. #candlenight あの子の好きなキャラ物をせっかく買ったのに崩れてしまった。蝋も何度も夏を迎えると気温で溶けるようだ。妻は反対したが気持ちの区切りをつける為に火を灯し、あのとき食べれなかったケーキも添えて写真に並べた。涙が出るのは煙がしみたせいに違いない #twnovel
  5. 獅子は我が子を千尋の谷へ突き落とす。落とされた息子は千尋の崖を見上げ、傷が癒えるのを待った。獅子はその傷の手当てをしてくれた雌と恋仲になり、友人もでき、やがて子をもうけ、大切な家族と信頼できる仲間に囲まれて幸せに暮らした。父はそれでも千尋の崖の上で待ち続けている #twnovel
  6. 幽霊専門のスタイリストをしている。彼らは鏡に映らないので自らの姿を確認できないから、私が必要なのだ。その為ときにメイクも担当し化けて出る用、感謝を述べる用など様々なニーズに対応する。最も人気なのは心霊写真用だ。鏡が使えないのだから映ろうとするのは当然のことだろう #twnovel
  7. 「あ!気がつきましたか、貴方はあの『シルバーウィークの悲劇』の……失礼、分からないですね。大規模テロに巻き込まれて唯一生還したのです。ただ肉体に大きな損傷があり、やむなく最新の技術で移植しました。ショックを受けるでしょうが……」と医師が鏡で見せたが、そこにはDSiしか映っていない
  8. 秋の高い空をコンドルが旋回している。へこたれ挫折したらすぐに舞い降り死肉をついばむ算段なのだろう、遠い雲の上からゆっくりと姿を見せる。彼の寿命は50年、僕が生まれた頃からじっと見つめ続けており長い付き合いだ。ただ最近は彼に食べられるならいいかな、と思い始めている #twnovel
  9. 9月末も拘らず活発な高気圧の影響で夏のような熱気に包まれ、秋特有の澄んだ高い空に真っ白な入道雲が鮮やかに映えた。そこをコンドルは必死に飛んでいたが、地上では誰も気づく様子もない。業を煮やして「コンドルが雲にめりこんどる!」と叫ぶと彼は満足そうに私の死肉を啄ばんだ #twnovel
  10. マニ車は回転する毎に経を読んだと同じ徳を積むのだという。効率よく功徳を積み上げる為ハードディスクにマントラを刻むが流行した。結果から言えばその試みは成功した。世界は付喪神(つくもがみ)となったパソコンで溢れ、相対的に徳の少ない人類は彼らの脅威に怯えて暮らしている #twnovel
  11. 「土地神さまが守って下さるから安心して暮らせるンだよ」と、みな信心深い村だったが、長く続いた大雨の後に起きた地震で大規模な土砂崩れに遭い、多くの犠牲者を出すと誰も神社を参る者はいなかった。今では境内に猫が集まるくらいだ。尚、猫では災害で亡くなった者は一匹もいない #twnovel
  12. 「エアタグさんエアタグさん来てください」放課後の教室に残った少女たちが端末をかざすと、エアタグの1つがゆっくりと呼びかけに応じたように近づいてきた。しかし同級生の好きな子などを尋ねた後「エアタグさんエアタグさん帰ってください」何度頼んでも少女らの頭上を周り続けた #twnovel
  13. 若い頃から週末のラジオは楽しみだったが、ここは混信が激しくて残念だ。我慢して聴いてると、向こうもこちらの電波もラブソングを流してると気がついた。言葉は違うがどちらも戦地に旅立った恋人を想う歌。遠くから銃声がまた聞こえた、撃つ方も撃たれる方も家族が待ってるだろうに #twnovel
  14. 娘の作った「かたたたたきけん」を使わせてもらった。「た」の一つ多いその券を見せるとうれしそうに、たんとんたんとんと叩いてくれた「お前はかたたたきがうまいなぁ」「父さんなぁ、今日な会社の偉い人からかたたたきされたんだ。うん、お前のかたたたきの方がずっとうまいなぁ」 #twnovel
  15. 初めて体を売ったのは十歳の時。僕は朝日を受けて輝く髪と翼に見惚れて、天使に契約を持ち掛けた。以来、髪、瞳、上腕、爪、指、耳、歯と季節が変わる度に僕の身体を売り、代わりに新しい身体を手に入れた。ようやく脚の先まで交換した時、僕には翼に相応するものがないと気がついた #twnovel
  16. 「刃物を手にすると危ないんだ、僕の周囲がね。つい好奇心でその切れ味を試したくなるから」そう言う友人は、最近ネットを止めたらしい「言葉のナイフも危険だと分かったからね」しかし何を斬ったか語ろうとしなかった。関係ないがとある人気ブログの更新は最近ずっと停止したままだ #twnovel
  17. 父は箱入り娘を可愛がった。箱の中には何でもある。おもちゃ、お菓子、寝室、使用人、街、映画館、学校、友達。だが箱の外には何も無い。世界を箱の中に閉じ込めてしまったからだ。父は箱だが娘は長じると好奇心に負け、いずれ開けてしまうだろう。そこに母の箱があるのもいずれ知る #twnovel
  18. 「どうしたんだ浮かない顔だね、僕でよかったら相談に乗るよ」そう声をかけると、一刀の元に首を切り落とし、ぼさぼさの髪に浮き草を植えた。やがてふわふわと雲の上まで舞い上がるのを見届けると「どうだい、気分が軽くなっただろう」と話しかけたが雲の上から返事は聞こえなかった #twnovel
  19. 母は人形を買ってくれた。独りでいる時間が多かったこともあり、私はそれが大好きで常に離さず持ち歩き、おままごとも寝るのも一緒だった。それを見て母は人形とお揃いの洋服を作ってくれた。裁縫の上手な母も大好きだった。けど大変じゃないの?と訊くと「同じサイズだから簡単よ」 #twnovel
  20. 長期休業から久しぶりに復帰してみるとさすがに休み過ぎたのか、調子がでないし身体も動かし難い。それにしてもしばらく見ないうちに随分様変わりしたものだな #twnovel 大英博物館から歴史的な展示品が紛失して大騒ぎになった。紛失したのはエジプトで発掘された、ファラオのミイラだった。

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