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Twitter::TheLastWill::archive::09

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これは http://twitter.com/TheLastWillTwitterでの投稿を再構成したものです。@TheLastWillについては Twitter::TheLastWill で説明しています。

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  1. 恥かしい話だが、家内に尻にしかれている。草食系男子が流行りだがそうではなくこれは私が巨人であるためで、家内の職場も友人も買い物先も私の肩や背中、頭上に建てられている。先日うっかり貧乏揺すりをしたら、大分被害が出て随分叱られてしまった。無論、家内には頭が上がらない #twnovel
  2. 彼女は腕枕が好きだった。彼女は僕の腕ではなく誰かも分からない腕で寝るが心地よいと言う。それは仙台から博多まで日本を縦断する長い腕だった。鍛えられた腕だが適度に皮下脂肪があり温かさと安心感を与える存在だ。僕も彼女もみんなも同じくこの腕枕が好きで、よく並んで寝ている #twnovel
  3. 自転車でどこまでスピードを出せるか?を自由研究でやった。最初は坂道で思いっきり漕いでみたけど、全然スピードが出ないから、推進剤をつけてみた。気がつくと遠ざかる景色が赤っぽく、近づく景色は青っぽくなった。そして学校が始まってた。あれ?夏休みもう1日あったはずなのに #twnovel
  4. 「日本で公開されるハリウッド映画は必ず全米興行収入No.1だ。年間100本公開されるが、矛盾はない。この国では1年間がおおよそ52週だが、米国は公転周期が異なるのである。時差ぼけはそのためで、生活時間の変化に慣れるまで数日を要す。貿易摩擦が生じるのも無理はない」 #twnovel
  5. アフィリエイトブログなんて今どき儲かりませんよ。じゃあどうするか?と言うと稼ぐ方法を教えるセミナーを催すわけです。相手は素人だし講師は簡単で、講演料もガッポリとね。で、その講師の要請講座の授業料が30万なんですが、なに君は見込みがあるからすぐに回収できますよ…… #twnovel
  6. 「もし地球が滅亡するなら?」全国民にメールを送らせていただきましたが「自分がどうにかする」と答えられた方に集まっていただきました。マスコミには緘口令が敷かれてますが、本当に危機が迫っています。当財団では対策を練っていますが資金が足りません、勇敢な皆様是非ご協力を #twnovel
  7. 彼女の背中から温泉が湧き出した。泉質は単純硫黄泉で冷え性と神経痛に効能がある。職場も自宅も源泉掛け流しになり、警官立ち寄り所ならぬ、源泉立ち寄り所のステッカーまで貼られる始末。最初は嫌がっていた彼女も源泉待遇にはご満悦のようだ。 私も肌がつるつるになったが、一緒に寝にくいのが難点
  8. 「つまらない小説だな」「古本屋に売ってしまうか」そう呟くと本を閉じた #twnovel 小説は読む人間を見つめる。内容を理解できんとはつまらん人間だな。物語の中に叩き込んでやらんと理解できんようだ。そう呟くと人間をその身に文字として刻み、本を閉じた。書斎には静寂しか見当たらない。
  9. 友人と旅行に行く妻を駅まで送る途中「なんでここで止まってるの?」と苛立ったように怒られた。横断歩道の手前で停止していたが確かに信号は青だった「ごめんボーっとしてて」「もうっ!早朝でクルマ少ないとは言え気をつけてよね」確かに気をつけないと。妻には見えないんだったな #twnovel
  10. 外で誰かが話しているような声が聞こえたが、よく聴いてみるとラジオだった。満員電車でざわざわした声もラジオだった。上司の愚痴も、同僚の溜息もラジオだった。「おかえり」妻の声もラジオで、子供の笑い声もラジオだった。誰が発信しているかは分からない。私の声もラジオだから #twnovel
  11. 「あまい!取れたてだと甘いんですね」「新鮮な若い芽はそうなんですよ」大げさなリアクションのタレントに猟師も満足げだ「特に2世タレントは厚遇に甘く育てられてて狙い目ですね。ただ2世議員は仕留めるのに手間がかかる割に、だめだねー。腹黒くてとても食えたもんじゃないよ」 #twnovel
  12. 廊下で寝てた僕は叫び声で起こされた。近くにある鏡を見ると酷い顔だ。辺りを見渡すと廊下がどこまでも続いている。そして叫び声がまた聞こえた。何年も前、魔物に遭ったときの叫びが今も響くんだ。以来僕は廊下で遭難し続けている。それにしても全く酷い顔だ。あのとき遭った魔物にそっくりじゃないか
  13. 人は疲れ果てると泥のように眠る。大抵はやがて起きるがそのまま眠り続け泥になってしまう者も少なくない。泥とは言え寝てる人である為、捨てずに水田に撒くのが通例だ。そして数十年も経った後で目が覚めむくりと起きたのが泥田坊であり、地方によってはマドハンドとも呼ばれている #twnovel
  14. 敬虔な教徒であれば信仰するものを印した絵を汚すことなどできない、まして踏むなど。そのため踏絵が考え出されたのだが、その絵は巨大で信仰者以外の者たちが住むには十分な広さを持っていた。家を建て街を作り、やがて代を経るとその地が踏絵であることなど誰も憶えていなくなった #twnovel
  15. 今日も行列が続いている。全国的に有名なラーメン店となれば5時間待ちは当然で、徹夜で並ぶ者も少なくない。そのため待ち時間が退屈だからと屋台が立ち、お土産屋が建ち、宿が建った。牛歩で進む行列も店が見える程になるとポンポンと音が聞こえる。舌鼓を打つ音色が辺りに響くのだ #twnovel
  16. 「その二本差しは飾りか、腰抜けの田舎侍が!」これは黙って耐えたが、拝領した羽織りに唾まで吐きつけられると、ついに憤怒し一刀の元に斬り結び、立ち去った。暫時誰も何を斬ったか分からずさらに笑ったが、やがて地が割れ噴出すマグマに身を焼かれるとその意味を理解した #twnovel 首堤燈
  17. 紙一杯に彼への想いを綴ると丁寧に紙飛行機を折り、そっと投げた。これしか伝える手段がないから。今日も昨日も明日もずっと前から、そしていつまでも。地上にたどり着く頃には手紙は雪に変わってしまうけど、彼の沈んだ心を少しでも明るく照らせるなら、何度でも紙飛行機を飛ばすよ #twnovel
  18. 去年の今頃はゲーセンの戦争ゲームで高得点を出して、彼女に「すごいねー」なんて褒められたな。あの時と同じようなヘッドショットだけど生温かい脳漿が飛び散るのは未だ慣れないや。ははは。故郷に帰っても彼女は僕のことが分からないかもしれないな、もう随分変わってしまったから #twnovel
  19. 未だに蝉は鳴き続けている。かつては羽化後は1週間しか生きられない儚い存在の代名詞とも言われたが、現在は環境に適応したためか人間よりも長命な個体もいるほどだ。しかしその鳴き声に風情を感じる者ももういない。汚染された地上から追いやられ人類は地下でひっそり生活している #twnovel
  20. 最初にbotTwitter小説を投稿したとき、物珍しさも手伝って注目と賞賛を浴びた。長編小説までは難しいが、140字程度であれば物語を綴るのは難しくない。さらに短期間に評価を得られ、誤った言葉遣いは指摘を受ける。それを反映・学習して完成度を上げると最早人間は誰も投稿しなくなった

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