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Twitter::TheLastWill::archive::05

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これは http://twitter.com/TheLastWillTwitterでの投稿を再構成したものです。@TheLastWillについては Twitter::TheLastWill で説明しています。

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  1. 竜宮城から帰ると故郷は変わり果てていた。と語る老人が浜辺で保護され、当局は扱いに苦慮したが彼が数百年前の世界から現れたことが判明すると態度が一変した。当時の風俗を学ぶ上で貴重な資料となり、研究者が押し寄せた。その後、次々に老人が発見され、やがて浜辺は数万の浦島太郎で埋め尽くされた
  2. 竜宮城から帰ると故郷は変わり果てていた。村は一面の焼け野原、どうにか息のある者から事情を訊くと、鬼の襲撃で男は殺され女たちは連れ去れたらしい。浦島太郎は激怒した。取って返し助けた亀に事情を伝え、竜宮城から兵1500騎を借り、いざ攻め果たさんとした時ふとお土産の玉手箱に気がつき……
  3. 竜宮城から帰ると故郷は変わり果てていた。途方に暮れていると老婆が「お、お前は浦島太郎!」それは恋人のマキだった。行方不明になってもずっと待っていたが「あの頃のまま変わらないんだな、私はこんなに老いてしまったのに……」浦島太郎は玉手箱を開け、彼女と同じくらい老いて再び幸せに暮らした
  4. 竜宮城から帰ると故郷は変わり果てていた。波打ち際で呆然としてると、子供たちがクラゲを苛めていたので見かねて追い払い助けたところ「ありがとうございます、お礼にクラゲ城へご招待します」と言うではないか、そこで甲姫の歓待を受けしばらく遊び暮らして帰ると、無事に元の時代に戻ることができた
  5. 竜宮城から帰ると故郷は変わり果てていた。浦島太郎はあまりの出来事に唖然としたが、竜宮城で知り合った友人は高らかに笑いながら「これはこれで儲けものではないか、新しい時代で我々の足跡をまた残せばいいのだ」と言う。彼こそ後に大陸に渡り、ジンギスカンと名乗ることになる源義経その人であった
  6. 竜宮城から帰ると故郷は変わり果てていた。亀は不手際を詫び、助けてくれた恩人に対し大変申し訳なかったと涙を流した(卵を産みながら)。浦島太郎は、間違いは誰でもあるさ、と頭を上げてくれと手を差し伸べた。その後、浦島太郎は亀とその子亀と一緒に浜茶屋で仲良く暮らしたとか #twnovel
  7. 「恥かしがる事はありません、私は医者ですし同性ですよ」と声をかけると、その娘は躊躇しながらもスカートを下ろし、下着を脱いで後ろを向いた「ああ尻目ですね。安心して下さい、思春期にはままあります。一応お薬を処方しますが特に害はないですよ」私は六つの目を細めて微笑んだ #twnovel
  8. 竜宮城から帰ると故郷は変わり果てていた。現状の把握と海岸で出会った警備隊との会話には時間がかかったが、事情を理解した後の彼らの行動は早かった。時代が古いので、変換方式には苦労したものの身体を修理し、ロボットのURASHIMAはまるで新品ように綺麗にリストアされた #twnovel
  9. 早朝に砂浜で流木を集めるのが趣味だ。海流の関係か浜には様々な物が流れつく、異国の文字が入ったゴミ、宝石みたいな小さい硝子。中でも海水にさらされ骨のように真っ白で滑らかな流木が好きだ。ただ本当の人骨の方が多くなかなか流木を見つけるのは難しいが #gomihiroi#twnovel
  10. 引っ越してばかりで部屋が殺風景なので、絵を描いた。強い日差しを嬉しそうに浴びる向日葵の絵を飾り、抜けるような青い空に湧き立つ入道雲の絵を飾り、瑞々しい西瓜の絵を飾ってようやく彩りがでたが、夏らしくなった為か、蚊が増えてしまった。仕方ないので最後にブタの絵を添えた #twnovel
  11. 花火見物を混雑する地上を尻目に飛行船で優雅に楽しむプランを催した旅行社は、味をしめ翌年も規模を拡大した。ライバル社が見逃すはずはなく、各社こぞって飛行船を浮かべ、今では無数の飛行船の影で地上から花火を見ることが困難になった。そして「混雑を尻目に優雅に宇宙から花火を楽しみませんか」
  12. 「優れたタイポグラフィは絵画に比肩しますよ」そう語り、筆を持ち鯉と書いた。するとピチピチと鯉が跳ねるではないか。さらにカリグラフィペンでtigerと綴ると、たちまち虎が現れ鯉を咥えて何処へ消えて行った「しかし、書いても手元に残らず、また誰も字ではなく絵だと誤解するが悩みの種です」
  13. 「ねぇあなた、何で花火師と呼ばれてるの?」「僕たちのご先祖はその昔、火薬を打ち上げてそれが花のようだったからその名がついたらしいよ」「へぇ随分小さいのね」「仕方ないだろ、今みたいに人工的に超新星を作る技術はなかったからね。ほらそろそろ始まるよ今回は自信作なんだ」 #twnovel
  14. 行列に並んでいる。私は花火見物のためだが、どうやら名物ラーメンのために並んでいる方もいる。こっちの人はサッカーだろうか顔にペイントをしていた。未来の分を先にまとめて待つことで、本来の機会に楽々と進めるシステムができてから、皆並ぶようになった。それを利用するために #twnovel
  15. 「消しゴムのカバーを取って、そこに好きな子の名前を書き、カバーを戻して誰にも見られずに使い切ったら恋が叶うおまじないを考えたのは、同級生のカナちゃんの好きな男子が気になったからでした」犯行を自供したコウジ君に私は「見てしまったら破れてしまう、その矛盾に気づくべきだったね」と慰めた
  16. 怨霊を集めて兵器に応用する研究を続けていた。個々の力はせいぜい人間を驚かすくらいしかないが、集合体となれば破壊力はきっと凄まじいだろう。どうにか収集したが、それぞれ恨みの対象が異なりまとまらない。ついには集めたことへの恨みをこちらに転向したので霊媒師も混ぜてみた #twnovel
  17. 生まれつき鹿の角が生えている。我ながら異様だが、周囲の理解もあり特に不便もせず普通に生活していた。しかし、毎年秋になるとどこからともなくタックルをくらい、押さえ込まれて神職の連中にノコギリで角を折られてしまう。角は春になれば再び生えてくるが、デート中にタックルはやめて欲しいものだ
  18. 日米貿易摩擦の摩擦熱で黒焦げになった死体が太平洋上に浮かんでいるのを、現地の漁師が発見した。亡くなったのは日本人なのかアメリカ人なのかそれは未だに判明されていないが、仮に両国の国民ではなく第三者であるとしたら、彼には大変に申し訳ないことをした気持ちで一杯ではある #twnovel
  19. この服がノースリーブかタンクトップか知るために旅を続けているのです、と男は話した。アメリカ大陸を走って横断の挑戦の目的はそれらしい。彼の着てる服は確かにボロボロでノースリーブなのかタンクトップなのか判断がつかなかったが、私はランニングシャツではないかと考えている #twnovel
  20. 地面に足跡が残っている。足跡は化石にさえなって、永く刻まれたものある。どこへ向かって歩いたか、誰と歩いたか、身長や体格その歩く速度も足跡から読み取れる。空を眺めていたのか。重い荷物を担いでいたのか。子供と手をつないでいたのか。そういうことを残すために僕はきっと空を飛べないのだろう

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